オルガンホールを夢見て

水戸芸術館


※コンサート会場、演奏写真はイメージです

2008年11月8日
 
水戸芸術館
 
 水戸芸術館のコンサートホールATMで、ここ専属の水戸室内管弦楽団第74回定期演奏会を聴きました。
初め地味な印象を受けたのですが、聴き進むうち、それぞれのパートが自己主張しつつ、それでいて調和のとれた、表情豊かで美しい演奏と感じるようになりました。
バッハとヴィヴァルデイの協奏曲が続き(なかなか聴けないファゴットの協奏曲もあり面白かったです)、最後にナタリー・シュトウッツマン(コントラルト)がヴィヴァルデイのスターバト・マーテルを独唱しながら指揮しました。
これが圧巻で、ヴィヴァルデイの宗教曲がこれ程表情豊かに演奏され得るものとは知りませんでした(私には知らないことが多すぎますが・・・)。
また指揮が、身振りに近いもので、時に優雅に、時に踊るように、時に悲しみの極みにあるように、体全体で音楽を表現し、その体の動きにぴったり合わせて、水戸室内管弦楽団の奏でる音楽が変わっていきます。
身振りも音楽も、非常にめりはりのはっきりした、かっこいい演奏で、かた時も気を抜くことができずに、体全身でのめり込む様に聴いておりました。
  このホールはポリシーが非常にはっきりしているが故に、経営も運営も成功している、と思いました。
このホールでは大編成のオーケストラもオペラも聴けません。小編成の室内楽や独奏だけです。
オルガンはこのホール内ではなく、エントランスホールに設置されています。
文化を育てたいという水戸市民の熱い熱意で生まれたホールで水戸市の予算の1パーセントがこの水戸芸術館(コンサートホールATM、ACM劇場、現代美術センターという3つの空間から成り立っています)に注がれています。
館長吉田秀和、音楽顧問小沢征爾という、うらやましい限りの方をトップに据え、吉田秀和氏の考えを全面的に活かしています。
水戸室内管弦楽団も吉田氏の考えで生まれたもので、故斉藤秀雄の息のかかった選り抜きのメンバーから成り立っています。
また、貸しホールにはせず、すべて自主企画、自主公演だけで、それ故催し物は品位を落とすことなく、質の高さを保っています。
さらにこれを後援する会社等の法人が多数あります。地域全体が支えていると言えるホールです。
  建築設計は磯崎新、音響設計は永田穂です。手のひらの真ん中にステージがあり、奏者を囲むように聴衆が座り、両者が一体となり、音楽を創り上げ、また愉しむホールです。天井が丸形、ホールが六角形の宇宙船みたいな形で、柔らかで、豊かな響きのホールです。
客席数680席です。
  水戸芸術館は種々の点で理想的な施設だと思いました。水戸市民になりたい、とも思ってしまいました。これ程まで理想的なものは無理だと思いますが、大いに参考にし、西方町というこのへんぴな所で、できる限りの理想を求めたいと思いました。


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フォルテ・ピアノ
 篤志の方々のご寄付により、フォルテ・ピアノが、西方音楽館 木洩れ陽ホールに設置されました。
 クリストファー・クラーク1994年製
(A.ヴァルター1795年モデル)
 故小島芳子愛用の名器

 

 
 

館長のコーナー
 

まず、西方音楽館 木洩れ陽アップルパイ を販売します。

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「3本足のルー」が完成しました。ルーが教えてくれたことは、「子供が育つ」ということ、さらに「人間が育つ」ということへの、励ましとヒントになりました。

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リンク
日本モーツァルト愛好会 日本モーツァルト愛好会

日本モーツァルト愛好会のホームページ


“BeyondEMS事業=商社企画型近未来EMS事業”で世界の近未来産業を切り拓く
*ヒューテックの商品は、西方音楽館でも販売いたします