オルガンホールを夢見て

西方町金崎上組南北育成会のクリスマス会


2008年12月23日
 
西方町金崎上組南北育成会のクリスマス会
 
 またまた、オルガンホールとどんな関係があるの?と問われてしまいますが、ホール縮小案が浮上してから、関係が深くなりつつある「わらべうた」について、述べたいと思います。
  今年度この地区の育成会の会長になってしまいましたので(娘は5年生、反抗期に入っています)、クリスマス会の計画を他の役員と相談した際、これといって面白いアイデアが浮かんでこなかったので、わらべうたを交えたゲームを提案しました。わらべうたで遊ぶ経験のほとんど無い小学生が、どれ程乗ってくれるのか見当もつかない状態でしたので、歌うのではなく、唱えるだけの遊びを2つ選びました。
 
1.「おさらにだんごはしもってこい」
 
 1つ目はいわゆる「へびおに」なのですが、室内なので、クネクネ線を畳の上に色付きテープを貼って作りました。グループを2つに分け、へやの2隅に両陣地を作り、よういどん!でそれぞれの陣地から、クネクネ線上をひとりづつ走り、それぞれの陣地の2人が出会った所でじゃんけんをし、勝ったらそのまま進み、負けたら線上から抜け、同じ陣地の次の子が隅の陣地から走り始め、また出会った所でじゃんけんをし、同じことを繰り返し、敵陣地に踏み込んだ方が勝ちです。でも、「わらべうた」なのでじゃんけんをする時かならず「おさらにだんごはしもってこい!」と唱えてもらいます。「おさらに」は両手でパー、「だんご」は両手でグー、「はしもって」は両手でチョキをことばに合わせてリズミカルに出し、最後の「こい!」でじゃんけんをします。じゃんけんの練習を何回もしてからいよいよ本番なのですが、本番では負けては大変と、みんな乗り乗りで大きな声で唱えながらじゃんけんをし、きゃーきゃー、わいわい言いながら遊んでくれました。なかなか決着がつかなかったのでそれぞれの陣地から代表者(6年生)に出てきてもらい、大将戦で決着をつけました。景品は勝った方には高いあめ、負けた方には安いあめです。
 
2.「おせんべやけたかな」
 
2つ目は「おせんべやけたかな」。みんな輪になって座り、両手を手の甲を上にして出してもらい、「おせんべやけたかな」のことばに合わせて私が順番にみんなの手を指していきます。最後の「な」にあたった手を、手の平が上になるようひっくり返してもらい、両手がひっくり返ると焼き上がりです。焼き上がった子から好きなおもちゃを取ってもらうというおまけつきだったせいか、みんな早く焼き上がりたくて、一生懸命一緒に唱えながら遊んでくれました。
 
 
3.「すーずめ、すーずめ、ほーしいや」
 
 時間が余りそうだったので急きょ、歌って遊ぶわらべうたも試してみようと思いました。
「はないちもんめ」と似ているのですが、相手の名前を知らなくても遊べるのがこの「すーずめ」です。2チームに分け、それぞれのチームが向かい合わせで一直線に並ぶように手をつなぎます。
初めにそれぞれのチームから一人ずつ出てじゃんけんをします。勝った方のチームは「そうだんそうだん」といいながら丸くなって、相手チームのどういう子を取るか決めます。この遊びの面白いところは、ここです。たとえば「
くつしたすずめ」と決めれば、くつしたをはいている相手チームの子全部とることができます。また「Gパンすずめ」と決めれば、Gパンを履いている子全部とることができます。「めがねすずめ」、「男の子すずめ」、「半袖すずめ」等々何でもありです。決まったら大きな声で「きーまった」と言い、始めます。「はないちもんめ」と同様、勝った方から交互に歌います。歌うチームが相手チームへ向かって前進し、歌わない方はバックします。(勝ったチーム)「すーずめ、すーずめ、ほーしいや」、(負けたチーム)「どーのーすーずめ、ほーしいや」、(勝)「くつしたすーずめ、ほーしいや」、(負)「なーにーかーせて、そーだてる」、(勝)「あーずきまんまさ、ちゃーかけて」、(負)「おーにーいーてーいーかれぬ」、(勝)「おーにのいぬまに、ちょとおいで」、で「くつしたすずめ」は勝ったチームへ加わります。またそれぞれのチームから一人ずつ出てじゃんけんをし、同じことを繰り返します。
初めてでしたのに、この歌うわらべうたもとても盛り上がりました。
 
いつも自宅敷地内の小さな蔵で少人数の子供を相手に「わらべうた」をやっています。こんな広い空間(30畳)でこんなにたくさんの子供(22人)を相手にしたのは初めてでした。「わらべうた」はやはり子供たちのものであること、子供たちが体と心を使って活き活きと楽しく遊べるものであることを、確認することができた貴重な時間でした。
蔵でやる「わらべうたクラス」は単なる遊びだけではなく、芸術的感性を拓く方向性でプログラムを組んでいます。でも今回のようなただ遊ぶだけの「わらべうた」が本来の姿であり、現代の子供の世界に失われてしまった、でも取り戻すべき重要な要素が、宝庫のように含まれていると思っています。それは具体的に何かと問われても、簡単には答えられませんが・・・
ひとり遊び、一対一の遊び、集団遊び等、遊び方は様々ですが、どれをとってもとっさに知恵を働かせて、創意工夫をしながら、遊びを進めていかなくてはなりません。また、誰かを仲間外れにする、ということが遊びのルールの中にあり得ません。
これを御覧の小学校の先生、ぜひ私を小学校へ呼んで下さい。子供の人数は最大1クラスが限度かもしれませんが・・・・・子供達に「わらべうた」を伝えたい、ぜひ「わらべうた」で遊んで欲しいと願って止みません。
 
オルガンホール縮小案が浮上してから、「わらべうた」もできる空間にしては?との提案がありました。確かに現在「わらべうた」をやっている蔵は、子供たちが思いきり遊ぶには、あまりにも狭すぎますし、集団遊びの醍醐味が味わえるほど多数の子供たちは入りきれません。
 
ゲームで遊ぶことの多い現代の子供たちに、遊びも大人に管理されてしまう現代の子供たちに、自分の体と声と知恵を使って、子供たち自身で遊び進めてゆく「わらべうた」は、非常に必要な遊びと思えてなりません。


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フォルテ・ピアノ
 篤志の方々のご寄付により、フォルテ・ピアノが、西方音楽館 木洩れ陽ホールに設置されました。
 クリストファー・クラーク1994年製
(A.ヴァルター1795年モデル)
 故小島芳子愛用の名器

 

 
 

館長のコーナー
 

まず、西方音楽館 木洩れ陽アップルパイ を販売します。

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「3本足のルー」が完成しました。ルーが教えてくれたことは、「子供が育つ」ということ、さらに「人間が育つ」ということへの、励ましとヒントになりました。

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リンク
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*ヒューテックの商品は、西方音楽館でも販売いたします